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動いた球、動かされた球

ゴルフは止まっている球をクラブで打って動かすゲームだから、それ以外のことをしてボールを動かしたら、1ペナという代償を払って、元の位置に戻して(リプレースして)プレーを続行するのが大原則。

勘違いして拾い上げた、うっかり蹴飛ばしたといったはっきりした例から、近づいたら勝手に(?)動いたという微妙な例まで様々な状況があるが、それぞれで代償の重さを変えるのは混乱を招くので、きちんと戻せば1ペナと、統一されている。そして、元の位置に戻さずにプレーを続けた場合は、2ペナの代償にした。

これに対して、他の人や動物によって球を動かされた時は、罰なく元の位置からプレーする(戻さないと2ペナ)。ただ、風や傾斜などの"自然"が原因の時は止まったところからプレーしなくてはいけない(戻すと2ペナ)。

この他に、覚えておきたいのが、動いている球を止めたときのルール。ゴルフというゲームは、ボールが動いている間は止まるまで運を天にまかせて待つしかない。斜面を転がった球が池やバンカーに入りそうな時などは、つい止めたくなるだろうが、それは当然反則。2ペナを払って止めた位置からプレーを続行することになる。

また何かに跳ね返ったボールが自分に当たったり、曲げた球が自分のキャディバッグやクラブ、カートなどの携帯品に当たったりした"事故"でも、同様に2ペナで止まったところからプレー続行なので要注意。

自分で動かした! →1打罰で元に戻す

蹴る、踏むなど、正しくクラブを使わないで動かしたら1ペナで元の位置からやり直しだ

人や動物が動かした! →無罰で元に戻す

一緒に回っている人や動物が、球を動かしたらペナルティなしで元の位置に戻す

アドレスしたら風で動いた! →1打罰で元に戻す

アドレスする前に風で動いた! →無罰でそのまま打つ

アドレス前でも球の動く原因となることをしたとみなされた時は1ペナでリプレースになるので要注意

カートに当てた! →2打罰でそのまま打つ

自分のカートやキャディバッグなどに当てたときは、 動いている球を止めたときと同じ2ペナになる

◆一緒に回っている人は敵でも味方でもない
ストロークプレーの場合、同じパーティの他のプレーヤー(同伴競技者)は、味方でも敵でもない。だから止まっている球を他の人が動かした場合は、ノーペナで元の位置に戻すだけでいい。また、その人や携帯品が原因で動いている球が止められたり方向を変えられても、ノーペナで止まったところからプレー続行となる。

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